DarkRoast-3420p
© photo by Maarit Kytöharju

Joakim Berghäll Dark Roast 006

フィンランド

Words by JazzProbe

10月初旬にラハティでプレミアコンサートを行ったばかりのフィンランド次世代のサックス奏者ヨアキム・バリヘール率いるセクステットが登場。サックスを含む実力派リード奏者3人にリズムセクションが加わったプログレッシブロック、パンク、ジャズ、インプロビゼーションを主体とするニューグループだ。

特に、人気のバンド、MOPOなどで経験豊富のリンダ・フレデリクソン、自身のグループGlobusを率いるマックス・ゼンゲルで組まれた3人のリード奏者が、一斉にバリトンサックス、バスクラリネットを持ち替えてプレイする様は類稀で見た目にも壮観であった。バリトンサックスは、低音域ならではの身体に共鳴するサウンドが個人的には好みだが、3声のハーモニーを経て繰り広げられる個々のアグレッブなソロ・パフォーマンスも聴きどころだ。

Joakim Berghäll
© photo by Maarit Kytöharju

またこれまで聴いたことのないバスクラリネット3本の艶のあるコンビネーションが、新たなサウンドグラフィーを創り上げているバリヘールのアレンジも光っていた。ほぼ全ての楽器をプレイする事ができるというバリヘールは、今後、フィンランドからフレッシュな音楽を届けてくれる要注目のアーティストになるであろう。

Joakim Berghäll – baritone saxophone, bass clarinet
Linda Fredriksson – baritone saxophone, bass clarinet
Max Zenger − bari baritone saxophone, bass clarinet
Jere Haakana – electric guitar
Jori Huhtala – electric bass
Tuomas Timonen – drums

リンク

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