Siril & Jacob Japan Tour (ノルウェー)

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12月に入り、世のクリスマスムード高まる中、北欧はノルウェーからヤコブ・ヤング、シーリル・マルメダール・ハウゲのデュオが来日。空気の澄んだこの時期にぴったりで、心に暖かな灯火がともるような音楽を彼らは各地に届けにやってきた。
カーリン・クロッグとのデュオで知られるヤコブと多くの著名アーティストを輩出するノルウェー科学技術大学出身の注目ボーカリスト、シーリルは、ともに心から今回の来日を楽しみにしていたと成田に到着するなり、語ってくれた。公演初日12月7日の那須から横浜+都内2カ所と計4ホールを周り、観客の反応を楽しみながら、そして謙虚に受け止めながら作り上げていくパフォーマンスに心が揺さぶられていく。また、リハーサル時から、音にこだわりぬき最終確認をする姿からどれだけこのツアーにかけていたかが伝わってくる。

Siril & Jacob Japan Tour
Photo: Atsushi Toyoshima (Jazz Probe)

アルバム「Bounce with me」からは叙情性溢れる曲の数々、世代を問わず楽しめるスタンダードナンバーなど、聴くほどに心に染みていくシーリルの声と多種多様なギターを駆使し、ソロを含め見所満載のヤコブのギターサウンド。ファーストセットの一曲目に「Someone to watch over me 」を冒頭に演奏していたが、連日聴衆を2人の創り出す世界へ誘う様子に感嘆し、思わず終演後、彼らに「’’Everyone to watch over you’’に変えた方がいいよ。」と口走ってしまったほどだ。
そして、アンコールには彼らからのクリスマスプレゼントだろうか、「The Christmas song」。途中までノルウェー語で唄われたヤコブとシーリルのバージョンは暖かい室内で暖炉の前に座って聴くよりも、粉雪の舞う空を見上げながら聴きたくなる清冽な仕上がりだった。北欧のクリスマスってどんな雰囲気なのだろう?と思いを馳せながら会場を後にした来場者も多くいたに違いない。今年のクリスマスは、この素晴らしいデュオとの出会いに乾杯したいと思う。

Siril & Jacob Japan Tour
Photo: Atsushi Toyoshima (Jazz Probe)

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シーリル・マルメダール・ハウゲ (Siril Malmedal Hauge) – vocal
ヤコブ・ヤング (Jacob Young) – guitar
シーリル・マルメダール・ハウゲ / ヤコブ・ヤング ジャパン・ツアー 2018
~北欧の美しい詩的風景と出逢う~
■12月7日(金) 那須野が原ハーモニーホール 小ホール (栃木)
TEL: 0287-24-0880 (同ホール)
■12月8日(土) 横浜市栄区民文化センター リリスホール (神奈川)
TEL: 045-896-2000 (同センター)
■12月9日(日) 武蔵野スイングホール (東京)
TEL: 0422-54-2011 (同ホール)
■12月10日(月) 新宿文化センター 小ホール (東京)
TEL: 03-3350-1141 (同センター)」