author-Rytis-Seskaitis
© photo by Rytis Seskaitis

Joonas Haavisto

フィンランド

Words by JazzProbe

ピアニスト、作曲家
1982年 フィンランド・コッコラ出身

近年、度重なる日本ツアーでもなじみがあり、名実ともに評価が上がっているピアニスト、ヨーナス・ハーヴィストは北欧のジャズシーンで活躍するピアニスト、作曲家だ。2007年には北欧の若手のミュージシャンの登竜門「ヤング・ノルディック・コメッツ」に選出され、以来、数々のジャズの即興演奏を含む国際的なコンペティションで賞を獲得。2010年には英国ノッティンガムの国際ジャズピアノ部門のセミファイナリストの一人となった。その後、2017年にはピアノメーカーの最高峰スタインウェイ&サンズと契約を結ぶ、専属アーティストとなっている。

音楽歴としては、7歳の時に故郷のコッコラ音楽院で音楽の勉強を始め、16歳の時に当時の指導者シド・ヒッレ(現在はヘルシンキで活動中)のもとで初めてジャズピアノのレッスンを受けた。2002年に名門シベリウス・アカデミーに入学し、ジャズピアノを元ファイブ・コーナー・クインテットのミカエル・ヤコブソン(Mikael Jakobsson)、ジム・ビアード(Jim Beard)、ドラマーでもあるユッキス・ウオティラ(Jukkis Uotila)、UMOのセッポ・カントネン(Seppo Kantonen)の各氏に師事。また、ランディ・ブレッカー、デイブ・キコスキー、ジョーイ・カルデラッツォ、クリス・ポッターのマスタークラスにも参加している。2005年には、シベリウス・アカデミーから奨学金を得て、マイアミ大学フロスト音楽院で作曲をロン・ミラー氏に、ピアノをダグ・ビッケル氏に師事。2011年にシベリウス・アカデミーで音楽修士号を取得し、2009年よりジャズ・ピアノ科の講師を務めながら音楽活動を行っている。

Joonas Haavisto
© photo by Atsushi Toyoshima (jazz Probe)

来日コンサートの様子(2018)

音楽キャリアとしては、UMOヘルシンキジャズオーケストラやギタリストのユッカ・トロネンのクール・トレインなど、いくつかの有名なバンドで演奏してきた。そのほか、その若さにもかかわらず、ジェリー・ベルゴンズ、ロン・マクルーレ、ジョン・フェドロック、ユッカ・ペルコ、ユッキス・ウオティラ、ビル・ワトラス、シーネ・エイなど、多くの著名ジャズ・アーティストと共演している。
近年では、自己のトリオを率いてヨーロッパ各地の様々なジャズフェスティバルやクラブ、コンサートホールで演奏活動を行う。2009年にフィンランドと日本でデビューアルバム『Blue Waters』をリリースし、フィンランドを含む欧州と日本のメディアから高い評価を得ている。また、トリオ以外にでは、近年ではラップランド室内管弦楽団のソリストを務めたり、地元コッコラのオストロボスニア室内管弦楽団などフィンランドの大規模なオーケストラと共演を果たしている。さらに近年は、スタインウェイ・アーティストとしてピアノソロ活動にも力を注いでいる。
その他、サイドメンバーとして、トランぺッターのマルッティ・ヴェサラ率いるMartti Vesala Soundpost Quintet、バルト三国エストニアのジャズシンガー、スサンナ・アレクサンドラのSusanna Aleksandra Quartetに参加、楽曲提供もしており、その確かな技術と独自の感性が光るアーティストである。

Joonas Haavisto
© photo by Toni Rutanen

 

ディスコグラフィ

Blue Waters (2009)
Micro to Macro (2012)
OKU (2016)
Gradation (JP 2018)
OFFSHORE (EU 2019)


Joonas Haavisto Trio

Gradation
Society of Sound 2018
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