Danish Music Awards Jazz 2024

デンマーク

Words by JazzProbe

MCのクレステン・オズグッド（中央）が独特の話術で会場を盛り上げた

12月9日、コペンハーゲン市内ヴェスターブロにあるStore VEGAで『デンマーク・ミュージック・アウォード・ジャズ 2024』(DMA JAZZ 2024)が開催されました。

ソングライターBisseと実験的バンドSVINの新たなコラボレーション（BISSESVINET）で幕を開けましたデンマークのジャズシーンにおけるその年最大の祭典である「DMA JAZZ 2024」。意外性のあるエネルギッシュなパフォーマンスは音楽性と予想外の瞬間に満ちた夕べの始まりとなりました。

そして、今年はデンマークと北欧諸国の様々なジャズシーンで活動するドラマー、クレステン・オズグッドがホストを努め、独特の話術で満員のオーディエンスを盛り上げてくれました。

若い世代への賞

この夜の最初の賞はジャズの若い世代に贈られた。最優秀新人賞は先日のチボリ・ジャズ・アワードでもニューカマー・オブ・ジ・イヤーを受賞したドラマー、作曲家、シンガーのØyunn。さらにAmalie Dahl’s Dafnieは楽曲「We don’t want your stupid war」で最優秀シングルを受賞した。

最優秀オルタナティヴ・ジャズは、ラスムス・ホルムス・カルテットと弦楽四重奏団クラッシュ・ストリング・コレクティヴのコラボレーション「anXietY Suite」が受賞。ピアニストのラスムス・ソーレンセンはアルバム『Balancing Act』でのパフォーマンスで、新設の最優秀ミュージシャンを受賞した。

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またデンマークラジオP8ジャズの司会者であるニールス・クリスチャン・セダーベリとフレドリック・コルフィックスが、ラジオ・チャンネルの最優秀ボランティアの特別賞を授与した。さらにコリングにあるJazzHausの若いボランティアたちがVEGAのステージへ上がり大勢の若い熱狂的なファンで埋め尽くされた。そして今年逝去したアレックス・リール(ds)へ敬意を表するトリビュートも行われた。ドラマーのステファン・パスボー(アレックスが名付け親！)、カーステン・ダール(p)、フレドリック・ルンデン(sax)のトリオが渾身のパフォーマンスを見せた。加えて、デンマークのジャズ・ミュージシャンのオールスター・ラインナップが、エドウィン・スターの「War」をベースに、クレステン・オズグッドらしいジャズ風のリライトを加え、観客全員をリードした。