Dissolving Patterns
Landæus, Heney, Osgood スウェーデン
Words by JazzProbe
北欧のジャズ界を代表する3人のベテラン・プレイヤー、ピアニストのマティアス・ランデウス、ベーシストのニーナ・デ・ヘニー、ドラマーのクレステン・オズグッドが待望のデビューアルバム『Dissolving Patterns』をリリースした。ランデウスはスウェーデン出身でニューヨークやストックホルムで活動し、これまで20枚以上のアルバムを発表。またコンサート会場のキュレーションなどでもジャズシーンに貢献している。デ・ヘニーはスイス育ちで、アメリカとスウェーデンで音楽教育を受け、1983年代以降、ヨーテボリを拠点に北欧で重要な即興ベーシストとして活躍する。オズグッドはデンマークの中心的ドラマーであり、北欧を中心に多くの刺激的なジャズ・プロジェクトに関わる象徴的な存在である。
本作は全10曲が自由な即興演奏で構成されている。オープニングのタイトル曲「Dissolving Patterns」では、3人が音楽で会話するかのような親密さを見せ、デ・ヘニーの鮮やかなベースとランデウスの表現豊かなピアノ、オズグッドの柔らかくも効果的なドラムが調和する文字通り「パターンの解体」が行われている。アルバムは全体を通して音楽の温度とムードが変化し、特にデ・ヘニーのアルコ奏法が印象的。ランデウスは自由な流れと旋律的要素を巧みに行き来し、オズグッドのミュート気味の繊細なドラムが全体を引き立てる。ランデウスの演奏は、ポール・ブレイやビル・エヴァンスに通じるメランコリックな美しさを持ち、オズグッドは型にはまらない独自のドラムスタイルを貫いている。中でもデ・ヘニーの演奏は特筆に値する。全編にわたり、揺るぎない確信と創造力に満ちたパフォーマンスが今日の即興音楽シーンでも比類のない存在感を放っている。

左よりクレステン・オズグッド、ニーナ・デ・へーニー、マティアス・ランデウス
パーソネル
マティアス・ランデウス (Mathias Landæus-p)
ニーナ・デ・へニー (Nina de Heney – b)
クレステン・オズグッド (Kresten Osgood-ds)
リンク
Dissolving Patterns
Landæus, Heney, Osgood
Dissolving Patterns
SFÄR Records
2025
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