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© photo by Atsushi Toyoshima (jazz probe)

Teppo Mäkynen

フィンランド

Words by JazzProbe

ドラマー、DJ、プロデューサー
1974年フィンランド・サロ出身

2000年代初頭より、北欧ジャズを牽引したコンセプチュアル・バンド、Nu Spirit HelsinkiやThe Five Corners Quintet。フィンランドを代表するドラマーでありプロデューサーのテッポ・マキュネン。11歳より地元サロの音楽学校で勉強を始め、偶然にもドラムを選んだそうだ。その後も、各地の音楽学校で勉強を続け、1994年にシベリウス音楽院に進み、ジャズを専攻。ここで北欧でも著名なユッキス・ウオティラ、アンデルシュ・ヨルミンなどから指導を受け、将来の方向性を決定づけた。卒業後も、後輩育成のため、ドラム・クラスを受け持ち、多忙な日々を送っている。

2015年から活動を始めたニュー・プロジェクト、3TMのファーストアルバム『Form』が2018年フィンランドのグラミー賞である「Emma Gaala(エンマ・ガーラ)」においてジャズ部門の年間アルバム賞を受賞しました。本アルバムの核となるエレクトロミュージックには絶えず関心を持ち続けており、これまでにもジャズとエレクトロ二クスの融合を試みながら制作したテディ・ロック名義の『ユニヴァーサル・フォー』(2004)をはじめ、テッポ率いるスタンス・ブラザーズの『Kind Soul』(2007)ではさらにヒップ・ホップ、ソウル、ファンクなどブラックミュージックから影響を受けたテッポ流のガラージ・ファンク・ミュージックを打ち出した。

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© photo by Atsushi Toyoshima (jazz Probe)

3TM (We Jazz 2017)

『ジョー・スタンス』(2010)では、一転して女性ヴォーカルをフィーチャ―したテッポ流のソウルフルでファンキーなサウンドを披露しています。そして、『テディーズ・ウエストコースターズ』(2015)では、ウェストコースト・ジャズにインスパイアされ、非の打ちどころのないアレンジによるアンサンブルと卓越した技術のソロイストをフィーチャーした2枚のアルバムを残しています。テッポの最大の魅力のひとつとして、類稀なプレイヤーとしてだけではなく、常にプロデューサー目線で音楽と対峙し、飽くなき探求心を持ち続けていることとがあげられます。フィンランドのジャズ界では常に注目されるべき重要なアーティストなことは疑いの余地がありません。また、サイドメンバーとしても、ユッカ・ペルコ・トライトーン、アキ・リッサネン・トリオ、ユッカ・エスコラ・ソウルトリオ、ティモ・ラッシー・バンドなど、多数のバンドで活動し多忙を極めています。
来日する機会も多く、2004年のユッカ・エスコラ・バンドでの初来日以来、2005年以降の度重なるファイヴ・コーナーズ・クインテットでの公演のほか、イタリアのニコラ・コンテのジャズ・コンボでは欠かせないサポートメンバーとして度々来日。近年では、2017年フィンランドのグラミー賞受賞のアキ・リッサネン・トリオでの横浜ジャズプロムナード出演、そして2018年1月のユッカ・エスコラ・ソウルトリオでの来日公演も記憶に新しいところとなっています。

ディスコグラフィ

Teddy Rok 7『Universal Four』(2004)
The Stance Brothers『Kind Soul」(2007)
Jo Stance『Jo Stance』(2010)
Teddy’s West Coasters『Teddy’s West Coasters Vol.1&2』(2015)
3TM『Form』(2017)


Timo Teppo

Timo Lassy & Teppo Mäkynen
インタビュー


Timo Lassy & Teppo Mäkynen

Timo Lassy + Teppo Mäkynen
WeJazz 2019
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OK:KO / Syrtti

Syrtti
WeJazz 2019
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Jukka Eskola Soul Trio / Steamy!

Steamy!
Timmion Records 2019
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