4.-Ingi-Bjarni
© photo by Henrik Büller

Ingi Bjarni Skúlason

アイスランド

Words by JazzProbe

アイスランド出身のピアニスト兼作曲家。卓越した才能を持ち、スタイルやジャンルにおける創造的な境界線を作らずに創作活動を行う非常に優れた繊細なアーティストである。彼はこれまで音楽教育を受けるために居住してきたスカンジナビア諸国の同僚とプロジェクトを含め、アイスランド国内でもデュオ・コンサートの開催など精力的にコラボレーションを構築してきた。

アイスランド出身のピアニスト兼作曲家。卓越した才能を持ち、スタイルやジャンルにおける創造的な境界線を作らずに創作活動を行う非常に優れた繊細なアーティストである。彼はこれまで音楽教育を受けるために居住してきたスカンジナビア諸国の同僚とプロジェクトを含め、アイスランド国内でもデュオ・コンサートの開催など精力的にコラボレーションを構築してきた。そのオープンで芸術的な文化は彼の故郷であるアイスランドと密接に絡み合っている。ジャズの伝統、北欧の民謡、エレクトロニカの影響を受けつつも、綿密な想像力の源泉から生み出されるオリジナル作品を制作。これまでに5枚のアルバムを発表し、いずれも世界的に高い評価を受けている。

インギ・ビャルニはオランダのデン・ハーグでジャズの学士号を取得。その後、スウェーデン・イェーテボリ大学で作曲の修士号を取得し、コペンハーゲンとオスロで交換留学をした。これまでに、ミシャ・アルペリン(Misha Alperin)、 アンダーシュ・ヨルミン(Anders Jormin)、 ヘルゲ・リエン(Helge Lien)、アーロン・パークス(Aaron Parks)、 エイヨルフ・ダーレ(Eyolf Dale)、エリック・ギーベン(Eric Gieben)、アグナル・マール・マグヌッソン(Agnar Már Magnússon)、ヘルゲ・スンデ( Helge Sunde)などに師事。バンドリーダーとして、ブレーメン(jazzahead!)、ハンブルグ(Elbjazz)、リレハンメル、ヴィリニュス、コペンハーゲン、レイキャビック、フェロー諸島など欧州圏のジャズフェスティバルで演奏している。2020年には、初のクインテットアルバム『Tenging』でアイスランド音楽賞の5部門にノミネートされ、最も有望なアイスランド人ジャズ・アーティストとして表彰された。

© photo by Henrik Büller

ディスコグラフィーを見ていくと、最初の2枚のアルバム『Skarkali』(2015)と『Fundur』(2018)は、ピアノ・トリオの空間的自由と生き生きとした表現にリスナーを誘ってきた。クインテット初のアルバム『Tenging』(2019)で、さらにサウンドの裾野を拡げた。初のピアノソロアルバム『Lessons』(2021)は現代的な感覚でピアノの詩的表現の可能性を秘めた楽曲が収録されている。2023 年にはクインテットの2枚目の最新アルバム『Farfuglar』(アイスランド語で「渡り鳥」の意味)がリリースされたばかりだ。また、最新のグループとして活動するカルテットはスウェーデンのベースの名手アンデルシュ・ヨルミンを迎えレコーディングを計画中ということだ。

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ディスコグラフィ

Skarkali (2015)
Fundur (2018)
Tenging (2019)
Lessons (2021)
Farfuglar (2023)


レビュー

Farfuglar
NXN Recordings 2023
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